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災害時の口腔ケアについて

  • 執筆者の写真: Seiki Mikasaki
    Seiki Mikasaki
  • 2024年1月2日
  • 読了時間: 8分

この度の能登半島地域での大地震により、被害を受けられた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。このような困難な時においても、皆さまの日々の生活と健康が少しでも守られるよう願っています。口腔ケアをすることで、感染症を防ぎ、健康を維持することができます。今回は、水や歯ブラシが不足している状況での口腔衛生の維持について、いくつかの有用な情報を提供させていただきたいと思います。


 

災害時の口腔清掃について


災害時には通常の生活環境が一変し、水や歯ブラシなどの日常的な口腔ケア用品が不足する可能性があります。このような状況でも口腔衛生を保つことは非常に重要です。口腔内の不衛生は、歯肉炎や虫歯のリスクを高めるだけでなく、全身の健康にも影響を及ぼすことがあります。


1. ティッシュやガーゼを使用する


水や歯ブラシがない場合、ティッシュやガーゼがあれば指に巻いて歯を拭く方法があります。この方法で歯の表面のプラークや食べかすを取り除くことができます。特に食後は、この方法で口腔内を清潔に保つことが望ましいです。


2. 口をすすぐ


水が限られている場合でも、少量の水で口をすすぐことは有効です。食後に口をゆすぐだけでも、食べかすや細菌の量を減らすことができます。また、安全な飲用水がある場合は、水分補給を兼ねて水を飲むことも効果的です。


3. ドライブラッシング


歯ブラシがあるが水がない場合は、ドライブラッシング(水を使わずに歯ブラシで磨くこと)が有効です。これにより、歯の表面のプラークを物理的に取り除くことができます。


4. 自家製の口腔清掃用品


状況によっては、塩やベーキングソーダを少量使った自家製の口腔清掃用品を作ることができます。これらは天然の消毒効果があるため、口腔内の細菌を減少させるのに役立ちます。


5. キシリトールガム


キシリトールガムを噛むことで、唾液の分泌が促進され、口腔内の自浄作用が高まります。これは食後の歯の清掃にも役立ちます。


6. フロスピックなどの清掃道具


歯ブラシがない場合、歯間ブラシやフロス、フロスピック等があれば、それらを使用して歯間の清掃を行うことが重要です。

災害時、特に地震の後に水や歯ブラシが利用できない状況での義歯の管理についてのアドバイスを約3000字で記載します。


 

災害時の義歯の管理について


災害時には義歯の清掃や管理に必要な水や歯ブラシが不足することがあります。義歯の適切な管理は口腔衛生を保つ上で非常に重要であり、不適切な管理は口内炎や感染症のリスクを高める可能性があります。


1. ティッシュやガーゼを使用する


水や歯ブラシが利用できない場合、清潔なティッシュやガーゼで義歯を拭くことが有効です。これにより、義歯の表面の食べかすやプラークを取り除くことができます。


2. 口をすすぐ


義歯を装着したまま口をすすぐことも重要です。少量の水で口をすすぐことにより、義歯と天然歯の間に挟まった食べかすを除去することができます。


3. ドライクリーニング


水がない場合は、乾いた歯ブラシや布で義歯を優しく磨くドライクリーニングが有効です。これにより、義歯の表面の汚れを除去することが可能です。


4. 自家製の清掃用品


塩やベーキングソーダを利用した自家製の清掃用品を作成することも一つの方法です。これらの素材は天然の消毒効果があり、義歯の表面の細菌を減少させるのに役立ちます。


5. 定期的な取り外しと清掃


可能であれば、義歯は定期的に取り外し、清掃することが重要です。これにより、義歯と口腔内の健康を保つことができます。


6. 乾燥を避ける


義歯を取り外した際は、乾燥を避けるために湿った布やガーゼに包むことが望ましいです。乾燥は義歯の変形を引き起こす可能性があります。


7. 口腔内の健康状態の確認


義歯を使用している場合、定期的に口腔内の健康状態を確認することが重要です。特に、義歯が引き起こす可能性のある圧迫箇所や摩擦箇所に注意が必要です。


8. 食事の選択


硬い食べ物や粘着性の高い食べ物は避け、義歯に優しい柔らかい食品を選ぶことが有効です 


また塩やベーキングソーダを使用した自家製の口腔清掃用品の作り方をご紹介します。これらの成分は、天然の清掃効果と軽い消毒作用があり、非常に手軽に作ることができます。


塩を使用した自家製口腔清掃用品


材料:


  • 精製塩(食塩でも可):小さじ1

  • 水:1カップ(約240ml)


作り方:


  1. 水を1カップ用意します。

  2. 水に精製塩を小さじ1加えます。

  3. 塩が完全に溶けるまでよくかき混ぜます。


使用方法:


  • この溶液で口をゆすぎます。特に食後や就寝前に使用すると効果的です。

  • 余った溶液は冷蔵庫に保管し、数日以内に使い切るようにしましょう。

重曹を使用した自家製歯磨き粉


材料:


  • 重曹:小さじ1

  • 水:数滴


作り方:


  1. 小さな容器に重曹を小さじ1入れます。

  2. 数滴の水を加え、ペースト状になるまで混ぜます。


使用方法:


  • このペーストを歯ブラシに取り、通常の歯磨き粉のように使用します。

  • 使用後は、口を水でよくすすいでください。


注意点


  • これらの自家製製品は市販の歯磨き粉の代替品として一時的に使用するものです。長期的な使用は避け、できるだけ早く通常の歯磨き粉に戻ることをお勧めします。

  • 塩や重曹は、過度に使用すると歯のエナメル質を傷つける可能性があるため、使用は週に数回に限定しましょう。

  • 口内が荒れている場合や、過敏症の方は使用を避けるか、使用前に可能なら歯科医師に相談してください。


フロスピックのピック部分を使用して歯の汚れを取る方法もご説明します。フロスピックのピック部分は、通常のフロス部とは別に、歯の表面や歯茎のラインに沿って汚れを取り除くのに適しています。以下は、その使用法です。


フロスピックのピック部分を使用した歯の清掃法


  1. フロスピックの正しい持ち方: フロスピックをしっかりと持ち、コントロールしやすいようにします。ピック部分を使用する際は、特に細かい動きが必要になるため、安定した握り方が重要です。

  2. 歯の表面の清掃: ピック部分を使って、歯の表面に付着している食べかすやプラークを優しくこすり取ります。特に歯と歯茎の境界線や、歯の裏側など、通常のブラッシングでは届きにくい箇所を丁寧に清掃します。

  3. 歯茎ラインの清掃: ピック部分を歯茎ラインに沿わせて優しく滑らせ、歯茎と歯の間に挟まった食べかすを取り除きます。この際、歯茎を傷つけないように注意してください。

  4. 各歯間の清掃: ピック部分を使用して、歯と歯の間の食べかすを取り除きます。このとき、歯間にフロス部分が入らない場合に特に効果的です。

  5. 清掃後の処理: 使用したフロスピックは、可能な限り清潔な布やティッシュで拭き取ってください。衛生的に使用するために、毎回新しいフロスピックを使用することをお勧めします。


注意点


  • ピック部分は尖っていることが多いので、歯茎を傷つけないように特に注意して使用してください。

  • 力を入れすぎず、優しくこすり取るようにしましょう。強く押し付けると歯や歯茎を傷つける原因になります。

  • 歯茎からの出血や痛みがある場合は、使用を中止し、可能であれば専門家に相談してください。

フロスピックのピック部分を適切に使用することで、水がない状況でも効果的に歯の清掃を行い、口腔衛生を維持することができます。また、可能であればスプレー状の洗浄剤、水で薄めない原液でうがいできる洗口剤なども持っていると便利ですのでご紹介します。



モンダミンマウスガードによる義歯やマウスピースの清掃


モンダミンマウスガードは、特にスポーツ用マウスピースや義歯の清掃に適している製品です。水が不足している災害時にも、これを使用して効果的に清掃を行うことができます。

使用方法:


  1. 直接適用: モンダミンマウスガードを直接義歯やマウスピースに適用します。製品によっては、希釈せずに直接使用できるタイプもあります。

  2. 浸漬: 義歯やマウスピースをモンダミンマウスガードに数分間浸漬させます。これにより、細菌や汚れが分解され、清潔な状態に保つことができます。

  3. 拭き取り: 浸漬後、清潔な布やティッシュで義歯やマウスピースを拭き取ります。


利点:


  • 水を使用せずに清掃が可能です。

  • 義歯やマウスピースの汚れや細菌を効果的に除去できます。

  • 災害時でも手軽に口腔衛生を保つことができます。


モンダミンハビットプロによるうがいでの口腔衛生維持


モンダミンハビットプロは、口腔内の清潔を保ち、歯垢の蓄積を防ぐのに効果的なうがい薬です。歯磨きが難しい災害時にも、これを使用することで口腔衛生を維持できます。


使用方法:


  1. 適量を口に含む: モンダミンハビットプロ原液を適量(通常はキャップ一杯程度)口に含みます。

  2. うがい: 約30秒から1分間、口の中でよくすすぎます。

  3. 吐き出す: 使用後は、うがい液を吐き出します。


利点:


  • 水なしで口腔内の清潔を保つことができます。

  • 歯垢の蓄積を防ぎ、虫歯や歯肉炎のリスクを低減できます。

  • 災害時でも簡単に口腔ケアが行えます。


注意点


  • これらの製品は、緊急時の一時的な対策として有効ですが、通常の口腔衛生習慣(歯磨き、フロッシング)を置き換えるものではありません。

  • 使用後は、製品の指示に従って適切に処理してください。

  • 口腔内に違和感やアレルギー反応がある場合は使用を中止し、可能であれば専門家に相談してください。


災害時においても、モンダミンマウスガード(1320円)とモンダミンハビットプロ(880円~1650円)などを適切に使用することで、限られた資源の中でも効果的に口腔衛生を維持することが可能になります。普段から備えておくことも有効な可能性があります。


このような口腔ケア法が少しでも皆さまの日常生活に役立つことを願っています。皆さまの健康と安全を心からお祈りしており、一日も早い復旧を願っています。



 

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